NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
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素肌の美しさを誇れる女性になる vol.2 -身体の奥に働きかける-
■シミ・ソバカス・小ジワを防ぐ
 シミ・ソバカス・小ジワは美しい肌の最大の敵。できることなら、いつまでも知らずにいたいものです。その原因は、日焼けによって生まれたメラニン色素と、次々に新しい細胞を作り出し古い細胞と入れ替える再生力、つまり新陳代謝の衰えからくるもの。肌の老化と聞けば、決して人ごとではありません。一度できてしまったシミ・ソバカス・小ジワはめったなことでは取り除けません。それには、硫黄泉か重曹泉(肌が過敏な人は硫黄泉は避ける)の温泉に入り、肌に適度な刺激を与え血液の循環を高める入浴マッサージを実行すれば、効果テキメン!


親指と人差し指でシミ・ソバカス部分を軽くつまみます。
10〜20回、繰り返しつまみながらキュッとひねります。

 また、入浴後には細胞の機能を高めるパントテン酸を多く含んだレバー、豆類、じゃがいも、玄米などを摂取するとさらに効果がアップします。
■便秘・胃腸炎をスッキリ解消して、体内から美しく
 便秘や慢性胃腸炎が肌アレやニキビ・吹き出物の大きな原因であることは、もうあたりまえ。ほかの方法でいくら美しくなろうとがんばってみても、この障害がある限り効果は望めません。でも、温泉を利用すればこの憎たらしい肌あれのモトが取り除けます。身体の内側から美しさに磨きをかけられるというわけ。
 便秘は大腸の筋肉がゆるんで起こる弛緩性、反対に大腸の運動が強すぎて起こるけいれん性、排便の習慣が乱れて起こる直腸性の3タイプに分かれます。けいれん性には硫酸塩泉、そのほかには硫黄泉、食塩泉が効果的。いずれも全身でお湯につかりながら腹部を親指で指圧したり、"の"の字を描くようにマッサージするのがコツ。また腹筋運動をしたり、腹部にお湯と水を交互にかけるのも効果的です。

右手で腹部に時計まわりの円を描きます。便秘、胃腸炎に効果的。
親指のはらで腹部を押します。苦しい便秘もこれで一気に解消。


 胃下垂、神経性胃炎、胃アトニーなど、慢性胃腸炎には食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉がよく、慢性腸炎(下痢)なら放射能泉も効果があります。酸分泌を抑えるには42℃以上の高温浴を、逆に高めるには30℃以下の低温浴が向いています。
 また飲用は、便秘、胃腸炎のどちらにも効果があります。

■飲泉で温泉のエキスをいただき!
 温泉はつかるだけでなく、飲む効果もあることを知っていますか?特に便秘や胃腸炎、貧血、月経障害、婦人病、肝臓病、高血圧症、そして肥満防止などに有効に働きます。温泉水のピュアなエキスをダイレクトに吸収するなら、やはり飲用がいちばん。消化管より体内に吸収され、血液を介して全身にまわります。しかし、ただ飲めばいいといっても、水のようにガブ飲みしたのでは逆効果。次のポイントを必ず守るように心がけましょう。

(1)飲泉設備、飲泉許可のある温泉で飲むこと。
(2)温泉が地中から湧きだす源泉に近い口から飲むこと。温泉は野菜を食べるのと同じといわれるように、フレッシュなものほど効果的です。ですから、「自宅に温泉を持ち帰って飲もう」というのは泉質によって効果半減!
(3)1日2〜3回、1回に100〜200mlが適量。初めは少しだけにして徐々に増やすのがコツ。
(4)飲泉時問に注意すること。鉄泉は食後に飲むのが適切、食塩泉や炭酸泉は食前が一般的です。
(5)泉質には要注意。胃腸炎なら食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉が有効です。貧血には鉄泉、便秘には硫酸塩泉、硫黄泉、食塩泉。婦人病や月経障害には硫酸塩泉。肥満には重曹泉、硫黄泉などが効果あります。
 飲泉は飲み方をまちがえるとかえって症状を悪化させます。飲み過ぎや禁忌症には気を付けましよう。





 いつしか蝉の声が消え、秋の虫たちの合唱が耳に心地よい季節となりました。ふじばかまは秋の七草の一つですが、花をつける前の夏の間に天日干しにしておいたものを用います。ひとつかみを袋に入れてお湯に。昔から婦人病や冷え性によく利用されている薬湯です。


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