NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
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あなたの入浴法は正しいですか?ホームバス入浴法 vol.1
-温度調節と効果の理解-
家庭での入浴は温泉とまったく同じ効果はないけれど、工夫しだいでより近い効果が期待できます。あなたの入浴法が正しいかどうか考えて、効果的入浴法を実践しましょう。
ホームバス入浴法のシリーズ開始です!



■お湯の温度は気にしても、浴室全体の温度差には無関心。浴室の空気を温める工夫を。
 冬の寒い日、ブルブル震えながら浴室に入り、急げとばかりに浴槽へザブン。そんな経験はありませんか?
 いつも湿度の高い浴室は、気温の変化が著しく、特に冬場になると室温はぐんと下がります。例えば、その室温が低い中にいきなり裸で飛び込めば、キュッと血管が収縮します。そして寒さのあまり、熱い湯の中へかけ込む。これでは急激な温度変化によって血圧の動きが大きくなり、心臓への負担が多いといえます。急に皮膚の血管が広がることにもなるので、脳貧血を生じさせることもあります。
 これを防止するためにも、あらかじめ浴室内を温めておくことが必要です。入る前に熱いシャワーを出しておく、あるいは熱めに湯を沸かし、しばらくふたを開け放しておき、湯気をたてるようにするなどの工夫で浴室内を温めることができます。ちょっとした心がけで蒸気浴風の効果も得られ、顔のマッサージなどして美容に役立てましょう。

■入浴は身体を清潔にするためだけのものではなく、こんなにたくさんの効果があります。
 昔から日本人にとって入浴は欠かせないものでした。身体のシンから冷え込む冬にはゆっくり湯につかって温まり、高温多湿の夏にはひと風呂浴びてさっぱりしたい。日本人の風呂好きはこうした環境が背景にあるのでしょう。
 さて、その入浴の効果とはどんなものがあるのでしょうか。
1.身体を清潔にする。
2.皮膚血管を拡張する。
3.血液の循環を促進する。
4.新陳代謝を促し、各臓器の機能を高める。
5.筋肉や関節の緊張をほぐし、痛みを緩和する。
6.病的産物の分解または吸収を早め、慢性の炎症を抑える。
7.心身の緊張や疲労を除く。

などが挙げられます。これらの入浴効果は、身体が湯につかることで受ける、温熱作用、静水圧などの水力学の作用と、開放感による心理的影響によって得られるのです。
 これら入浴の効果を正しく知ることで、毎日の入浴を健康法に取り入れることができます。例えば温度効果による入浴法は、40度以下の微温の湯であれば副交感神経の働きを良くし、心身をリラックスさせます。逆にストレスがたまっている人は、42-43度の高温刺激湯で、気分スッキリ。

端午の節句には欠かせない習慣として菖蒲湯があります。邪気を払って健康な身体を維持しようとするものです。菖蒲の根にはアザローンという有効成分があるので、葉だけでなく根も一緒に入れましょう。根だけを使う時は、二つ割りにして天日干しにして、40gほどを細かく刻んで袋に入れて使います。爽快感とともに、疲労回復、冷え性、神経痛、捻挫、皮膚病などにも効果があります。

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