NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
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入浴剤の種類と効用など基礎知識を知りお風呂を10倍楽しむ

 入浴剤の発生は、温泉と薬用植物による薬湯に由来しています。
中でも温泉に由来する入浴剤は、さまざまな効果を持つ子宝の湯、疵の湯、腫れものの湯、中気の湯、美人の湯などの温泉がきっかけとなり、わざわざ温泉地に行かなくても、家庭でこれらを再現しようということから発生したもの。
最初は温泉成分を乾燥粉末化した"湯の花"が始まりです。その後、昭和初期に塩類浴剤が商品として開発され、一般に普及しました。
では、なぜ入浴剤を使用するのか、その目的と効用は次のことが挙げられます。

1.皮膚の清浄、殺菌、消炎作用による皮膚病を予防し、肌への美容効果を高めます。
2.温熱作用、血流促進によって冷え性、神経痛、肩こり、腰痛などを改善し、疲労回復に効果的で湯ざめを予防します。
3.身体を温め、末梢循環を盛んにし新陳代謝が活発になり、このため発汗によって身体の老廃物を排泄します。
4.硬水を軟水化して洗浄をしやすくします。また肌につきささるようなサラ湯の刺激をおさえ、湯を柔らかくします。
5.色や香りによって入浴を楽しく豊かにし、よりリラックス効果を高めます。

このように入浴剤は、単に香りの素ではなく、本物の温泉とまでは及ばないとしても、かなりのメリットがあるわけです。
一般に市販されている入浴剤の種類は医薬部外品。主成分は無機塩類で、もちろん天然に湧き出る温泉の必須構成成分からできています。使用する目的はどの商品も同じですが、粉末状バスソルト、発泡性バスソルト硫黄浴剤、香りを楽しむバスキューブなど種類が豊富です。
色や香りの好みによって、日替り気分変りで自分流に入浴剤をアレンジしましょう。また、入浴剤をガラス瓶に詰め替えて浴室に飾るのもオリジナル品みたいでかわいいですね。思い思いのバス・ライフを演出してみましょう。


家庭のお風呂で温泉気分をエンジョイするあれこれ
 ホームバスを温泉気分に変えてしまう方法には、入浴剤として使える身近な材料を使ってみること。
例えば、食塩一つかみ入れるだけでも、湯ざめを防ぎ、保温効果がアップします。食塩風呂は、塩化ナトリウムや塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどの成分が皮膚の毛穴に付着して、発汗による体温の放散を防ぎます。
また、重曹を二つかみ入れると、皮膚の表面に浮きでた脂肪や分泌物を溶かし、肌を清潔にし皮膚病に効めがあります。
汗っかきで困っている人には、明ばんが効果的。浴槽に一つかみ入れると湿疹などを防ぎ、皮膚全体を引き締め清涼感を与えます。
そのほか、ワカメやコンブなどの海草を入れたお風呂は、お湯が柔らかくなり新陳代謝が活発になるので疲労回復を助けます。
一般になじみ深い入浴剤としては、植物を使ったお風呂。花や果実を入れたり、菖蒲湯や松葉湯、よもぎ湯など季節の香り湯を楽しむのも方法です。もちろん温泉シリーズなどの入浴剤で温泉浴するのは見逃せません。独得な家庭風呂を試してみてください。


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