NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
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■ヨーロッパの夏の都
□国際保養地Baden-Badenバーデン・バーデン(ドイツ)
 バーデン・バーデンはかって、ヨーロッパの夏の都として知られ、今日でも国際的な高級保養地として世界から多くの保養観光客を迎える美しい街です。
 海抜112m〜1003m、北シュワルツワルド(黒い森)の麓に位置し、61%の土壌が広大な森林に覆われ、自然環境、温暖は気候に恵まれた牧歌的な人口5万人の街です。宿泊客は95万泊で、外国人が45%近く占める国際的な保養都市である。観光客、療養/保養客だけでなく、視察グループやジャーナリストグループが国際保養都市としてのバーデン・バーデンのハード/ソフトウェアに興味をもって訪問している。日本でも、近年の健康、保養を目的とした温泉ブームで、国際保養都市のモデルとしてのバーデン・バーデンに多くの地方自治体、民間企業、ジャーナリストが視察、取材に訪問している。

 バーデン・バーデンの歴史は、ストラスブールに駐屯する古代ローマ軍が、この地に20カ所の源泉を発見したことから始まった。古代ローマ人は、この地をAureliaAquensisと呼び、軍馬、兵士、そして皇帝のための3つの浴場を建設した。中世には温泉は衰退したが、18世紀半ばから、飲泉が盛んになり、王室、貴族の避暑地、社交場として発展し、19世紀にはカジノ、競馬といった活動が盛んになる一方で、1872年には、本格的な浴場施設としてフリードリッヒ浴場が建設された。今日のバーデン・バーデンは、こうした当時の華やかな雰囲気を持つクアハウス、クアパークおよびフリードリッヒ浴場を中心に、ホテル、コンベンション施設、現代の富豪の別荘、最新の医療施設が加わり、社交、保養、そして治療施設の3つがともに充実したヨーロッパ随一の格式を誇る保養都市となっている。

■温泉治療施設
□フリードリッヒ浴場とカラカラテルメ
一部の高級ホテルには医療施設や、フィットネスセンター、エステもできるスパー等が付随しているが、一般的にはバーデン・バーデンの保養観光客は、街中にある種々の施設を自由に利用している。バーデン・バーデンの主要となる2つの浴場、「フリードリッヒ浴場」「カラカラ・テルメ」は、1日約800人の利用者がある。
●フリードリッヒ浴場(ローマン-アイリッシュ浴場)

月・木(8〜22時)
火、水、金(8〜16時)
土曜(8〜12時)
終了2時間まえまでに入場で、タオルは不要。

1から順にコースで所要時間2時間
入場料 40DM(3時間)
 1 シャワー・洗浄      5分
 2 温気浴室     4℃ 15分
 3 熱気浴室    68℃  5分
 4 シャワー         瞬間
 5 ソープブラシマッサージ  8分
 6 シャワー         瞬間
 7 第1温泉蒸気浴室45℃ 10分
 8 第2温泉蒸気浴室48℃  5分
 9 温泉全身浴   36℃ 10分
10 温泉噴出浴   34℃ 15分
11 遊泳浴槽    28℃  5分
12 シャワー         8分
13 冷水浴(浸るだけ)    瞬間
14 体を拭く(温かいタオルで)4分
15 休養        約120分
上記の各浴室が示す時間は、おおよその時間であり、医者の処方、又は入浴客の健康状態によって変化する



●カラカラ・テルメ
毎日8時から22時までで遅くとも20時までに入場が必要。
水着とバスタオルは持参。入場料21DM

1階/2階
 1 正面玄関より通じる階段
 2 レストラン
 3 台所
 4 上階に通じる階段
 5 高廊と鉱泉
 6 入場改札
 7 更衣室
 8 シャワー・トイレ

 9 休息室
10 温泉ホール
11 室内大浴槽
12 治療浴槽
13 温水・灌水浴槽
14 冷水洞室
15 熱水洞室
16 大屋外浴槽
17 小屋外

連絡先 (ドイツ)
バーデン・バーデン観光保養局
TEL:49(0)7221-275200 
http://www.baden-baden.de

カラカラ・テルメ  TEL 49(0)7221-275940
フリードリッヒ浴場 TEL 49(0)7221-275920
(日本)ドイツ政府観光局 TEL 03-3586-5046
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