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ロシア(旧ソ連)の温泉地-1
「ホワイトナイト」






「ホワイトナイト」はセントペテルブルグ(旧レニングラード)市街地から別荘地や森を抜けた、北方38kmのフィンランド湾に面した広大な保養専門地域にあり、隣接地には小児用専門サナトリウムなど様々な保養関連施設が点在している。この保養施設(サナトリウム)は元々共産党幹部専用施設として計画され、1988年3月に開業した、ロシアでも比較的新しいサナトリウムの一つである。





ドストエフスキーの小説から命名されたこのサナトリウムは現在、高級保養施設として、主に国外の保養客が利用している。収容人員は220名(130室)で1人から4人までの各タイプの客室をもち、気候療法、運動療法、食事療法、物理療法など総合的な治療を売りものに、主に心臓疾患の治療や、リハビリに使われている。




25,000平方メートルに及ぶ大規模施設内には、最新式の各種療養施設、診察室が完備している。物理療法では各種バス、水治、電気、光線、電磁気、音響、吸入、ファンゴ、温熱療法などとともに、東洋療法の鍼、灸なども組み合わされている。屋内スポーツ施設として、最新のフィットネスマシーンを備えた、ジム・スタジオ、プール、バレーボールコートなど、屋外は広大な松林のなかに、テニスコート、海水浴場、ヨットバースなどが完備されている。

注目すべきは、当施設には当初の計画目的を反映し、一部特権階級用に特別な宿泊棟が設けられ、専用入口、警護室、専用食堂、厨房など一般施設と隔離されているため、現在、16カ国以上の要人やVIPが利用していることである。セントペテルブルグはヨーロッパから最も近いロシアの都市であり、エルミタージュ美術館、オペラなどの文化遺産、歴史遺産が豊富な観光都市で、裕福な保養客や観光客が多く訪れるため、現在国を挙げて、「ホワイトナイト」の宣伝を繰り広げている。

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