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ロシア(旧ソ連)の温泉地-2
ピチャゴルスク


 ピチャゴルスクはコーカサスの中心都市ミネラルニェ・ヴォディから車で30分ほどの人口17万人の都市である。マシューク山(海抜993m)の南麓に市街地が形成され、マシューク山麓につきでたゴルカチャヤ山のお斜面にはツベトニック公園がある。ここに重要な温泉施設や劇場、コンサートホールなどのアメニティ施設が集積し、保養都市の中心地区となっている。ピチャログスクでは17の「サナトリウム」(*1)、5つの「休息の家」(*2)等を合わせ、約14,000人を収容することができ、年間20万人の訪問客で賑わう。

(*1)「サナトリウム」-宿泊施設を持つ医療施設
(*2)「休息の家」-劇場、ホール等のアメニティ施設をもつ宿泊施設。





 また、ピチャゴルスクは保養地であるとともに、外国語大学、ポリティーク・インスティテュート等を持つ8千人規模の大学都市でもあり、ロシアの文豪レールモントなどの文化人が滞在した歴史文化都市でもある。源泉は50ほどあり、うち30ほどが治療に利用されている。湯量は日に300万リットルにのぼり、うち150万リットルが利用されているに過ぎず、長期的な計画のもと、市当局が施設の拡充を図っている最中である。次の三つの施設が主要な治療施設である。


1.温泉治療センター:泥浴施設、電気療法、光線療法施設、飲泉施設、パビリオン、レールモント浴場などの複合集積施設群で一日一万五千人の治療を実施している。

2.ラドン治療施設:ラドン蒸気の全身吸入による治療部門と圧法浴による治療部門からなり、喘息、気管支炎、リュウマチ、神経系統の疾患まどの治療を行っている。日に二千人の患者を扱う。

3.ラドニックサナトリウム:宿泊部門(500床)と治療部門で構成された医療施設である。水治療法、泥治療によるリュウマチ、神経系統疾患の治療を行っている。医師22名を含む280人のスタッフで年間八千人を治療している。

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アイラスインターナショナル
電話 03-3320-0581
FAX 03-3320-0586
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