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入浴剤の効果 ■入浴剤は『薬事法』により規定されており多くは「医薬部外品」として分類されています(一部、化粧品もあります) これにより使用できる成分や効能効果の範囲が規定されています。 例えば効能的には温熱作用にもとづく神経痛、肩のこり、腰痛、冷え性、疲労回復などと清浄作用にもとづく湿疹、ただれ、荒れ性、あせもなどがあげられます(商品に記載されています) すなわち入浴剤の効果は有効成分が浴湯に溶解し温熱作用、清浄作用をたかめることであり、その結果として種々の疾患予防、治癒促進、傷みの緩解などが得られるということになります。 ■入浴剤の評価法としては一般的に下記のような項目があげられ入浴剤メーカー、大学研究施設、温泉治療施設などで盛んに研究されています。 01) 皮膚温 02) 抹消血流量 03) 血圧 04) 心拍数 05) 酸素及び炭酸ガス分圧 06) 内分泌系 07) 発汗量 08) 角質水分量 09) 脳波分析 10) 主観的評価など *入浴剤については基礎的、臨床的にその有効性が証明されており例えば「日本温泉気候物理医学会」などの学会に多くのレポートが報告されていますので御参照ください。 ■入浴剤の効果例 1)無機塩類系入浴剤 各種塩類が皮膚表面のタンパク質と結合し膜を形成することにより体熱の放散を防ぐために保温性がたかく湯冷めしにくいわけです。 硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムなどは皮膚組織の賦活作用、修復作用があり又血流促進作用を有します。 炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ塩類は皮膚に付着している汚れを乳化し取り除く清浄作用にすぐれています。 2)炭酸ガス系入浴剤 炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムとコハク酸、リンゴ酸などを組み合わせ浴湯中で炭酸ガスを発生させる入浴剤で炭酸ガスの血管拡張作用を利用したものであり血管が拡張することにより抹消血管の抵抗が弱まり血圧が低下、血流量が増加することで全身の新陳代謝が活発化して保温作用を示すものです。 |
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