BC 2500 |
インドのインダス川流域で都市文明が栄え「香炉」がつくられて香が焚かれた |
2100 |
エジプトの第一王朝の石棺の表に「家畜をほうり、山羊を殺し香料を火に投じ」等の文字が書かれた |
1700 |
中国の桂皮がエジプトに輸入されていたらしい |
1300 |
旧約聖書の「出エジプト記」によればイスラエルの民が聖具に香油をそそいだとある |
960 |
ソロモン王即位。シバの女王が黄金と宝石と香料を朝貢したと記録される |
800 |
ホメーロスの「イーリアス」の中に「薔薇の香油を塗る」という表現がみえる |
480 |
ヒポクラテスの医学書によれば当時「薫香療法」というものがおこなわれた |
300 |
植物学者のテオフラトゥスが胡椒の二種類を記述した |
278 |
中国楚の宰相、屈原の遺作「楚辞」には桂酒等の文字がみえる |
250 |
中国人が丁字を呼気を匂わせるのに用いた |
120 |
前漢の武帝が神仙を得る手段として九層の博山炉をつくらせた |
47 |
クレオパトラがエジプトの王となった。彼女はお風呂を愛し香水をこよなく愛した |
AD 0 |
伝説によればキリストが生まれたベツレヘムの馬小屋の上に出た星の光りを頼りに東方から三人の賢者がやってきて聖母子に珍しい香料をはじめさまざまなささげものをした
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216 |
ローマのカラカラ大浴場完成。当時のローマ人は蒸し風呂で汗を流した後冷水を浴び奴隷に体をもませバラ、水仙、百合等の匂いのしみ込んだ油脂を塗らせた |
450 |
ブッダ・バダラにより漢訳された「大方広仏華厳経」に香薬の10の効果が説かれている |
538 |
仏教伝来とともにわが国に香木、合香の法が伝わったが当時、香はもっぱら仏前を浄める供香として用いられた |
589 |
中国、随の時代には「香方」「雑香方」「竜樹菩薩和香方」など西国伝来の香薬調合書があったらしい |
756 |
聖武天皇没。遺品を正倉院におさめたがそのなかに銀薫炉などが含まれる |
1180 |
ロンドンに胡椒商協同組合が生まれた |
1190 |
フランス王、フィリップ・オーギュストが「香料・手袋製造者営業条例」をつくった |
1200 |
アラビア婦人はお洒落としてアーモンド香油をおへそに塗りこんだ |
1370 |
ハンガリーのエリザベト王妃が「ハンガリーウォーター」を発明 |
1470 |
志野宗信らが「香道定めの法」をつくり将軍義政に奉った |
1500 |
スペイン人、ポルトガル人による香料貿易が盛んになる |
1510 |
イタリアの貴族フランバギニによってフランバギニ香水が生まれた |
1547 |
フランス王、アンリ二世の妃カトリーヌ・ド・メジチはイタリアから香料師のレオネーを連れてきた。彼はパリで最初の香料店を開いた |
1583 |
豊臣時代、このころ「香水ビン」がヨーロッパから伝わった |
1600 |
ロンドンの有力な胡椒商が集まり東印度会社を設立した |
1615 |
大阪夏の陣で討ち死にした木村重成は死化粧をほどこし香を薫きしめて武士の見本をしめした |
1641 |
芝神明町の背虫喜右衛門が化粧水「花の露」を売り出した |
1709 |
イタリアの香料商人、ヨハン・マリア・ファリーナが「オーデコロン」を売り出した |
1715 |
フランス王、ルイ15世即位。彼は廷臣たちに毎日違う香水を使うよう要求したので宮廷は香水宮廷と呼ばれた |
1775 |
パリの最も由緒正しい香料会社ウガビン社が設立された |
1792 |
「香水4711」が誕生する |
1828 |
パリにピエール・フランソワ・ポール・ゲランが店をオープンする |
1872 |
日本で初めてアルコール性香水が市販された |
1907 |
フランソワ・コティは香水瓶の製造をラリックとバカラに注文した |
1920 |
植物の精油がおおきくクローズアップされ、これを用いた療法に「アロマテラピー」という新しい名称がつけられた日本で合成香料の製造開始(高砂香料) |
1924 |
フランスの天才調香師、エルネスト・ボーが「シャネル5番」をつくりだした |
1945 以降 |
第二次大戦後ヨーロッパを中心に名品といわれる香水、例えば「レールデュタン」「フィージー」「シャネル19番」「チャーリー」「オピウム」「アナイス・アナイス」「プワゾン」「エタニーティ」「サムサラ」「シーケーワン」等が発売され毎年新製品が市場を賑わしている。
又、香水の香りが化粧品やトイレタタリー商品への基調の香りとして盛んに応用され今や生活のなかに香りはかかせないものとなった。
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