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師 走 の 湯 |
今年もおしせまってきました。 なんとなく、あわただしい季節ですが自然の贈り物、柚子を使って『柚子湯』にでも入り、この1年を振り返り、新しい年に思いをはせるのもいいでしょう。 |
■柚子はミカン科の常緑高木で寒さに強く中国(揚子江上流)の原産といわれ日本では奈良、平安時代にはすでに植えられていたという。 産地は山間部に多く、平均気温が約12〜15℃が適地とされる。 夏の青柚子、秋の黄柚子がある。 昔より料理の重要な調味料、香りづけとして細かくきざんだり、すりおろしたり、食酢として使われてきたことで知られる。 冬の鍋物にもかかせませんね。 |
■「冬至」の日に柚子湯に入るのは「端午の節句の菖蒲湯」と同じように人々の健康を願ってのものであり薬湯として使われてきた。 定かではないが「湯治」に通じるとか「融通」がきくとかの語呂合わせによるものとも云われる。 |
■成分と効果 |
*味が酸っぱいのは、みかんの約4倍と云われるビタミンCやクエン酸、酒石酸等の有機酸が含まれているためである。 これらの成分には疲労回復、抗酸化作用、抗菌作用、収斂作用等の効果がある。 *フレッシュな香りは精油成分(ピネン、シトラール、リモネン等)によるもで血管拡張作用があるので血行促進、代謝促進等に効果がある。 そのため、優れた保温作用を示し腰痛、神経痛、ひび、あかぎれ等によい。 |
■使用方法 |
*柚子の実を輪切りにして浴湯に浮かべる(皮だけでもよい) *注意事項:酸性が強いので肌の弱い人は避けたほうがいいでしょう。 |
■「入浴剤」の香りのなかでも柚子の香りは人気も高く日本的シュトラス系の代表的なものとして巾広い年代層に好まれている。(英語でもYUZUと表記されている) アロマ効果も期待できる柚子の香りを楽しみながらお風呂で充分に暖まり師走の疲れを癒して寒い冬を乗り越えましょう。 |
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