NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
駿河酔太郎よもやま話 バスルーム





[シャワー雑感]

毎日、暑い日が続いています。
日本の夏は湿度が高く、じめじめして汗が吹き出るうっとうしいものです。
こんな時、手軽にリフレッシュできるシャワーはありがたいものです。



■歴史的にみても日本人の入浴スタイルは熱めのお湯に首まで浸かり浴槽でゆっくり過ごす方法が一般的です。
 夏場には行水という風情のある入浴法もありましたが、シャワーの一般家庭への普及は比較的新しく、昭和40年代にサーモスタット機能付のシャワー水栓が開発されたことにより広く普及し始めました。
 昭和50年代にはいると、給湯器の性能が向上して多機能シャワーヘッド等が登場し、シャワー入浴が定着しました。
 又、各種ボディシャンプー、入浴剤、シャワー商品等も開発されバスルームがリラックス空間として位置付けられシャワーも必需品となりました。
 昭和60年代の初めには洗髪洗面化粧台が登場し、ハンドシャワーを使っての朝シャンがブームとなり、今では若い人を中心に習慣となっています。
 最近ではバスルームでシャワーを使っての手軽なホームエステティックとしてシェイプアップ等の方法もとりいれられています。



■夏季の入浴法に関するある調査によりますと、週に1日も浴槽に浸からない人は約26%もおり3人に1人はシャワーだけという結果がでています。
又、1人暮らしの20〜30代の半数近くは浴槽に1日も入らないというデータもあります。
シャワー派の約30%が朝にシャワーを使用しています。
しかし、お風呂好きの日本人は夏でも休日にはメントールの香りが爽やかな夏用入浴剤等を入れた浴槽入浴にゆっくりと長湯する浸して楽しんでいるという面白い結果もあります。
平日はシャワー、休日は浴槽入浴という入浴スタイルを使い分けているようです。



■シャワー入浴の効果として感じていることは?

1)時間がかからなく便利
2)目が覚める
3)スポーツ後に最適
4)気分がリラックスできる
5)汗や汚れがよく落ちる
6)爽快な気分になる
7)肩こり等によい
8)疲れがとれる
9)一人の時間を楽しめる
があげられています。


□ちなみに浴槽入浴では
1)体が温まる
2)疲れがとれる
3)リラックスできる
4)汚れがとれる
5)肩こり等によい
等の順となっています。



■シャワーの利用法例

□シャワーマッサージ法

約38℃のぬるめの湯で足元、手先から順に体の中心にシャワーをあてる。この時、体をひねったり、手足を上げ下げするなどの運動を加えればさらに効果が期待できる。

ぜい肉が気になる部分はシャワーを近付けたり遠ざけたりして圧注をする。

約42℃に温度を上げ、足元から中心に向けシャワーをあてて血行を促進する。又、肩や腰等疲労感のある部分にもシャワーをあてる。

□思いきって冷水シャワー

約37℃(体温に近い温度)で浴びる。

約30℃に下げてあびる。

徐々に温度を下げ、約18〜20℃にして20〜30秒浴びる。

(胃液の分泌をたかめ、代謝機能が活発化するため胃腸の弱い人や疲労回復等に効果が期待できる)

(参考:風呂文化研究会資料他)



バスルーム


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