バスルーム |
「白 の 四 季」 |
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白い光が眩しい季節となりました、外で健康的な汗をかいたら、白いソープで体を洗い、白濁したお風呂に入り(最近はミルク色の入浴剤が好評のようである)、入浴後は真っ白なタオルで体を拭き、必要であればミルクを擦り込み、パウダーをつけ、白いバスローブに身をつつみ、白い清潔なシーツに横たわり、冷えた白ワインを飲み、心地良くなったら、そのまま眠りにつくーーー。 何とも贅沢な白の世界である!! |
■白求詣(おけらもうで) |
元旦の早朝、京都の八坂神社でおこなわれる神事。 大晦日から、湿気や暑気を払うといわれるオケラという薬草を、かがり火に焚き、参拝者達がこの火を縄に移しとって帰り、神棚や仏壇のお灯明をともし、雑煮をつくる。 |
白求火に飛びつく雪となりにけり 八柱 |
■根白草(ねじろぐさ) |
1月7日、七草がゆにいれるセリの古い名称。 セリは香りが強く、根が白く、若い葉とともにつんで食用とする。 |
根白草雉子酒の微醺残りけり 瓜青 |
■白魚(しらうお) |
シラウオ科の海水魚であり、美しくやさしい姿をしているので「白魚のような指」と例えられるほど。早春の産卵期に大きな川の川口に産卵して死ぬ。 |
町空のくらき氷雨や白魚売 不器男 |
■白子干(しらすぼし) |
ハゼ科のシロウオの稚魚をゆでて天日で干す。 「チリメンジャコ」ともいう。 |
暮遅し白子は白く乾し上がり たかし |
■白地(しろじ) |
絽、紗、明石、上布などの生地をカスリに染めたものをいう。 涼しく、見た目にも爽やかであり、梅雨があがったころ、白に着替える。 |
白地着てこの郷愁の何処よりぞ 楸邸 |
■白重(しろがさね) |
上着と下着と対になっている衣服、叉は同じものを上下着ることを云う。 単衣のころ、肌寒いときなどに白い平絹の袷を重ねて着た。 |
うら若きのち後の母あり白重 虚子 |
■白南風(しろばえ) |
梅雨が明けての南風を云う。 |
白南風の夕浪高うなりにけり 竜之介 |
■目白(めじろ) |
どこでも見られる鳥で、目のまわりが白いのでメジロと云う。 |
裏山に恋の目白や上り窯 絢 |
■白粉花(おしろいばな) |
夕暮れに美しい花が咲く。 子供達が種子の胚乳をとり、白粉にして遊ぶ。 |
白粉を咲かせ妻恋坂に住む ゆたか |
■息白し(いきしろし) |
冬、気温が低く、吐く息が白くみえる。 |
矢絣や妹若くして息白し 草田男 |
■白鳥(はくちょう) |
アジアの北方などで繁殖し、日本などに飛来して越冬する。 |
白鳥の月にひろげし翼かな 静男 |
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