BC 3000頃 |
エジプトで第一王朝成立。国王と僧侶は日中2回、夜に3回入浴し、3日毎に全身の毛を剃り身を清めた。「浄身は生命の母」という諺がうまれた。 |
1184 |
トロイ戦争で凱旋したギリシャ軍の将軍アガメムノンが入浴中、妻に殺害された。 |
1120 |
中国殷王朝最後の皇帝紂が酒池肉林にふけり殺された。 |
1000頃 |
ユダヤのダビデ王が家臣の妻の入浴中を覗き犯したが後に罪の大きさを悟りおおいになげいた。
スキタイ文明が栄え、スキタイ人は「蒸し風呂」を発明したと云われる。 |
500頃 |
ホロメスの叙情詩「イーリアス」が完成し文中に英雄の入浴場面が多く登場。 |
565 |
釈迦誕生。八大竜王が甘茶のシャワーを降らした。 |
400頃 |
ギリシャの医聖、ヒポクラテスが入浴は健康に効果があることを説いた。 |
200頃 |
アルキメデスが入浴中に「浮力の法則」発見する。 |
AD 0 |
ローマの蒸し風呂が盛んになる。 |
54 |
皇帝ネロはアドリア海より海水を運び塩湯を沸かした。妃ポッペアは馬乳を沸かした風呂を好み旅にも馬を連れていった。 |
192 |
コンモドウス帝がレスラーのナルシッススに浴室で殺された。 |
200頃 |
インドで「マヌの法典」が完成、ヒンズー教徒は1日に2度水浴しなければならないと決められた。 |
216 |
ローマのカラカラ浴場は1日に10万人以上を収容でき、ローマ人は風呂をたいへん好んだ。浴場がローマを滅ぼしたとまで云われた。 |
375 |
ゲルマン民族の大移動開始。風呂も暗黒時代が始まりキリスト教の修道者など人々は風呂にはいらなくなった。 |
632 |
イスラム教のコーランのなかで全浴、小浴、砂浴の三つの沐浴の型を公布。 |
740頃(天平12) |
光明皇后が法華寺のからふろで貧者千人を洗った。 |
750頃 |
唐の玄宗皇帝が楊貴妃としばしば華清温泉に行幸。 |
800 |
シャールマーニュがローマ皇帝に即位。温浴を好んだ。 |
1000頃(長保2) |
清少納言は「枕草子」に農家の蒸風呂について記述した。十字軍がアジアから蒸風呂を持ち帰った。 |
1181 |
平清盛が熱病で病死。臨終の際、水につけると沸いて湯になった。 |
1256 |
フランスのピエール・サラザンが風呂営業権を取得。風呂のルネッサンスが始まる。 |
1304(嘉元2) |
「吾妻鏡」に鎌倉の湯屋の記述がある。 |
1450(宝徳2) |
寺院の風呂で茶の湯をたてる遊びがはやった。 |
1591(天正19) |
江戸に銭湯風呂がおこった。 |
1594 |
石川五右門が釜ゆでの刑になる。 |
1610頃(慶長15) |
京都二条陣屋に日本で初めてのタイル張りの浴室ができた。 |
1614(慶長19) |
湯女が登場。 |
1648(慶安元) |
風俗が乱れるとの理由で湯女禁止。 |
1656(明暦2) |
江戸の播隋院長兵衛が入浴中に殺される。 |
1661 |
フランス国王ルイは,しばしばラビエンヌの浴場を訪問した。 |
1713(正徳3) |
貝原益軒が「養生訓」に風呂の効用を説いた。 |
1736 |
ボルテールの戯曲「俗人」が完成、風呂は金持ちだけに許されたぜいたくと書いた。 |
1761 |
フランスに川舟風呂が出現。 |
1770 |
文豪ゲーテが「公衆風呂は野蛮な風習だ」とののしった。 |
1793 |
フランス革命の大立者マラーが入浴中に殺された。 |
1802(享和2) |
十返舎一九「東海道中膝栗毛」に五右衛門風呂が登場。 |
1806(文化2) |
式亭三馬「浮世風呂」が完成。江戸町民の入浴風俗を描く。 |
1846 |
イギリス国会で「公衆浴場洗濯場併置法案」が可決。これによりイギリスにはロンドンをはじめ多くの公衆浴場が誕生する。 |
1868 |
明治維新。銭湯での士農工商の差別がなくなる。 |
1881(明治元) |
ベルツ博士「日本鉱泉論」を発表。 |
1910(明治13) |
堺市の塩湯、天王寺のラジウム泉等ヘルスセンターのはしりが出現。 |
1929(昭和4) |
「日本温泉協会」設立。 |
1931(昭和6) |
九州大学温泉治療研究所創設。その後各大学に温泉病院が開設される。 |
1935(昭和10) |
日本温泉気候学会(現、日本温泉気候物理医学会)発足。 |
1954(昭和29) |
国民保養温泉地指定の開始。 |
1965(昭和40) |
住宅環境の向上により入浴剤が伸張してくる。 |
1976(昭和51) |
温泉療法医の誕生。 |
1984(昭和59) |
温泉ブームが起こり、以後若い女性層に人気がでてくる。 |
1986(昭和61) |
第一期「健康と温泉フォーラム」事業開始。 |
1999(平成11) |
第二期「健康と温泉フォーラム」事業開始。 |