NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
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vol.4
昼下がり 温泉に浸って、人間らしさを取り戻す

 リゾート地での昼下がり、たいがいの人はホテルで昼寝か読書と決め込む。容赦なく照りつける太陽のお陰で、日光浴も空気浴もこの時間帯は逆効果になってしまうからだ。

 でも、森林内では違う。樹木のフィルターによって、炎天下でもやわらかい光線が得られ、紫外線から肌を守りながら温和な日光浴ができるのだ。さらに、空気中の粗大な粉塵や有害な不純物も濾過されており、また光合成により多くの酸素が放出されている。

 そのほか、植物が自分を襲う細菌、カビ、原虫類から身を守るために発散している因子、フィトンチッドのほのかな香りが気分を和らげてくれる。これは、平地や海、山にはない、森林だけが持つ素晴らしい環境だ。

 温泉リゾートで、昼の露天風呂にゆっくりと浸ってみるなんて贅沢。ふくいくとした森林内の香りが嗅覚を刺激し、快感を覚えさせてくれる。いい香りは分泌機能を高め、副交感神経の働きを優位にする。温泉の中で肢体はさらに伸び伸びとリラックスでき、疲れやストレスは一気に吹っ飛んでしまう。




「草原の湯」と名付けられた、まさに森林の中に湧き出る露天風呂。
木漏れ日を浴びて、森林の香りが心を癒してくれる。


森林浴 心拍数が下がり心が落ち着き、和らぐ

 また、日頃視覚を酷使している人は、森林の緑色によって目の疲れを癒すことができる。目を閉じ、鳥のさえずり、風のささやきなどの自然の音に耳をかたむけるのもリゾートならでは。

 森林内では、音、香り、風景、空気、太陽、すべてが穏やかで優しい。


Dear Ladies


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