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ドイツの最新複合温泉施設 | ||
The Templin Natural Thermal Bath |
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ヨーロッパ諸国の注目を集めている最新の温泉施設を紹介する。ドイツブランデンブルグ州の州都と言うよりドイツの新しい首都であり、今、欧州でもっとも活気があるといわれているベルリンから約80kmのテンプリンに治療と健康づくりとレジャーを複合化した新しいコンセプトの施設が11月11日11時11分にオープンした。 | まず特徴の一つはその建築の外観である。穏やかな丘の稜線にそって、屋根に埴栽された緑とその自然な傾斜が周りの景観に見事に溶け込んでいる。温泉と健康づくりそして1200m2のサウナ浴場をもつイベント施設などの各屋根が一体となっており、中心に治療センターと他目的機能が集中し、互いのゾーンが機能的に連係された建物になっている。 |
治療、健康づくり、レジャーとしての施設 |
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まず、利用者は専用玄関ホールを通って案内所、料金所、店舗の順に進み、シャワールームやトイレ施設をもち800人収容の2層式更衣区画で水着に着替えます。次は温泉入浴区画にはいりますが、そこには人々が楽しめる要素例えば、流波プールや渦巻き温泉プールそして滝や洞窟のある歩行浴施設などが配置されている。光り輝く水飛沫、流水路、打たせ湯やアンダーウォータマッサージ等様々な体験が楽しめます。 |
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この施設は時間や利用客によって様々な表情があります。ある時はドイツによく見かけるのと同じ温泉治療施設として、またある時はテータイムをプールで過ごすビジターの為の観光スポット、夜は若者がプールや舞台でディスコパーティを開く娯楽センター等と様々なニーズに対応できる他目的かつ多機能の設計思想、所謂だれにでも愛される『ユニバーサルユニット』にチャレンジしようとしているのである。 |
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利用者はビジターだけではなく、地域住民のためのプログラムも充実しており、子供や高齢者のスポーツ教室、カルチャー教室等福祉や教育等にも積極的に取り組んでいる。まだオープン間もない事から、音楽コンサートや健康教室など地域に密着した独自の活動が高く評価されるのは2、3年後になろうと思われるが、運営方法、環境対策、地域医療、老人福祉、観光促進等の分野でこの一見常識外の野心的な試みが新しいその21世紀へのチャレンジとなるかもしれない。 |
地図 |
現地連絡先 |
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NATUR THERME TEMPLIN GmbH 日本での問い合わせ NPO法人健康と温泉フォーラム |
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