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旅行作家 竹村 節子氏がお薦めする
"癒しの温泉" シリーズ  第1回


竹村 節子 竹村 節子
温泉雑誌の編集者を経て旅行作家へ。現在は、(株)現代旅行研究所の専務取締役。旅行雑誌、婦人雑誌などへの執筆も多く、講演も行う。温泉に関する著書多数。全国の温泉地をつぶさに周り、各地とのネットワークも広い。

なお、飲泉で通風、糖尿病、肝臓病などにも効果を示す。そんなにいい温泉なのだが、客室が8室、宿泊希望者が絶えないので長期滞在は無理。「せいぜい2〜3泊までにしてもらっています」とのこと。その代わり帰りに温泉を汲んで帰って患部に湿布を続けることで効果をあげる。加えて主人の田口修さんが研究熱心な努力家で漢方にも造詣深く、その知識を食餌に生かしている。村内に無農薬野菜の栽培農家を増やし、その食材を活用。また自らも山へ入って旬の茸や山菜を採集してきては食膳を飾る。食事も「漢膳料理」と称し身体の内外から健康回復を計ろうという考えだ。はじめての人は予約して必ず田口さんの湯治相談を受けるとよい。たくさんの経験の中から適切なアドバイスがもらえるし、わからない場合は釜沼温泉をよく理解してくれているドクターに相談したり紹介の便をとってくれるので安心。入浴のみは火・水・木・日曜の13時〜15時まで(300円)。

所在地/長野県木曾郡三岳村10869
交通/中央本線木曾福島駅から王滝行きバス20分の橋渡下車、徒歩15分
電話/0264-46-2155
料金/1泊2食1万円(税サ別)〜 、温泉宅配は送料・容器代込み20L(リットル)で4500円(関東中部地方、遠方は送料が異なる)


「温泉と食餌でアトピーを治す」

釜沼温泉(長野県)

温泉の三大効果は、一に温熱効果、二に水圧・浮力の効果、三に環境、つまり転地効果が挙げられる。これらは物理療法的な面での温泉利用であり、日本人は泉質の違いによって温泉を病気治療のために使い分けてきた。21世紀はこの伝統を見直し、温泉という天与の恵みを健康管理に役立てることこそ火山国に生まれた者の特権といえるだろう。 木曾御岳山のふもと、王滝川支流の渓流畔に湧く釜沼温泉は、さしずめ「からだの癒し」の温泉である。殺菌力の強い重曹炭酸鉄泉が湧き、檜造りの浴場には大小二つの浴槽があって、小さい方が源泉のままの13度、大きい方は41度前後に加熱してある 。特にアトピー性皮膚炎に効能を示し、源泉と加熱した浴槽を交互に入浴。これを2回繰り返すことで効果をあげる。入浴時間は延べ20分前後に止めること。気持がよいからと長湯をするとリバウンドでむくみが来たりして大変なことになる。

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