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温泉の作用
温泉は、(1)物理的(機械的)、(2)温熱的、(3)化学的の3者が一体となって身体に作用します。以下、これらの作用を簡単に説明します。
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物理的(機械的)作用
入浴すると身体に水圧が加わり、浮力により身体が軽くなり、浴中運動が極めて容易になる作用をいいます。
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温熱作用
微温浴(おおむね38度)は生体に鎮静、鎮痛的にはたらき、神経系、循環器系などの興奮を抑える作用があります。
これに対し、高温浴(42度以上)は興奮的にはたらき、神経系、循環器系を刺激します。
温泉療養に際して、これらの浴温の使い分けは極めて大切です。
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化学的作用
炭酸水素塩泉(重曹泉)の飲用が胃腸病に聞き、硫黄泉は血管を拡張させるので循環器病によいといった温泉に含まれている化学成分の作用をいいます。
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