NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
これだけ知っていれば温泉通 江戸末期の草津温泉全図
江戸末期の草津温泉全図

Q1. 温泉に行こうと思うけど、どう選んだら一番いいのだろう?

昔から湯治場として利用されて、病気、特に慢性の病気に対して効果的であるほか、病気予防、健康作りのためにも役立つ温泉。こうした効果を考慮したうえで、自分自身の目的に合わせて選ぶといいでしょう。
温泉を利用する目的には、休養、保養、療養の三養があります。休養はストレスや疲れをとって気分転換することが目的ですから1〜2泊程度。保養は、さらに体力の増進をはかり病気を予防するために3日〜1週間。療養は慢性病を治したり、治療効果を期待するわけですから少なくとも3〜4週間の滞在が必要です。そのほか機能回復のためやリハビリテーションの利用も良いでしょう。
休養、保養ならそれほど泉質にこだわらず、テニスやスキー、風物鑑賞など趣味を生かしたプランをたて、あとは予算、交通、好みで温泉地を選びましょう。

Q2. 泉質以外に、温泉地の環境によって効果が違うのでしょうか?

温泉で忘れてはならないのは転地効果。温泉地の気候風土がもたらす気象や自然現象の影響です。これらの効果が温泉そのものの効果に加わり、この総合的効果を温泉地効果といいます。
海浜に近い温泉地は、どこまでも続く水平線と明るい日差しが精神的やすらぎを与えてくれるので、食欲が増進されます。また湿度が高く、塩分を含む空気が豊富ですから、皮膚血行を促進し、新陳代謝も活発に。紫外線の量も多く、骨に必要なビタミンDの形成にも効果的です。
山の温泉は雄大な自然との対話で快い開放感を得られるだけでなく、海抜が高くなると気圧が低下して空気が乾燥し、紫外線が豊富という環境因子が療養効果を高めます。例えば気圧が下がれば血色素や赤血球が増え、呼吸運動が活発となって肺活量が増えます。また鉄欠乏性貧血にも有効です。
森林には森林浴として注目を集めているように特有の環境がつくられています。森林内に入るとふくいくとした香りがして気分をやわらげますが、これは植物が自分を襲う細菌やカビ、原虫類から身を守るために発散するフィトンチッド効果によるもの。そして光合成によってより多くの酸素が放出されているので、健康増進に最適です。また緑の樹木によって紫外線が遮られるので、紫外線による肌への刺激が少なくソフトな日光浴が可能です。

Q3. 泉質によってそれぞれどのような効果があるのでしょうか?

泉質はその主成分によって大きく9種類に分けられます。温泉には適応症がある反面、禁忌症もあります。急性炎症疾患や急性感染症(中耳炎、へんとう腺炎、流感など)など抗生物質を使用する病気はすべて適しません。風邪くらい大丈夫と思いがちですが、発熱時は避けましょう。

Q4. 飲泉にはどんな効果がありますか?

飲泉をすると温熱や含有成分が直接消化器官から吸収されて、慢性便秘、、肥満症、糖尿病、痛風、貧血などに効果があります。禁忌症もありますので、薬と同じように温泉療法医の指示を受けることが理想です。

Q5. 健康のための効果的な温度や入浴回数は?

健康なひとが活力を充実させるために朝、熱めの湯に短時間入浴することは効果的ですが、一般には40℃前後の温度でゆっくり入りましょう。温泉成分の体内への取り込みも増加し、鎮静的に作用するためよく眠れるようになります。回数は1日1〜2回、多くて3回が限度です。

Q6. 気持ちよく入れる入浴方法、姿勢は?

まずかけ湯をし、清潔にしてから入浴します。姿勢は身体全体を水面上と一体化させるような寝湯のリラックス姿勢が最適です。浮力効果を利用し、手足を伸ばしながら日頃の運動不足を解消しましょう。高血圧、心臓や呼吸器の弱い人は胸くらいまで浸かる半身浴がよいでしょう。

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