江戸末期の草津温泉全図 |
Q1. 温泉に行こうと思うけど、どう選んだら一番いいのだろう? 昔から湯治場として利用されて、病気、特に慢性の病気に対して効果的であるほか、病気予防、健康作りのためにも役立つ温泉。こうした効果を考慮したうえで、自分自身の目的に合わせて選ぶといいでしょう。 Q2. 泉質以外に、温泉地の環境によって効果が違うのでしょうか? 温泉で忘れてはならないのは転地効果。温泉地の気候風土がもたらす気象や自然現象の影響です。これらの効果が温泉そのものの効果に加わり、この総合的効果を温泉地効果といいます。 Q3. 泉質によってそれぞれどのような効果があるのでしょうか? 泉質はその主成分によって大きく9種類に分けられます。温泉には適応症がある反面、禁忌症もあります。急性炎症疾患や急性感染症(中耳炎、へんとう腺炎、流感など)など抗生物質を使用する病気はすべて適しません。風邪くらい大丈夫と思いがちですが、発熱時は避けましょう。 Q4. 飲泉にはどんな効果がありますか? 飲泉をすると温熱や含有成分が直接消化器官から吸収されて、慢性便秘、、肥満症、糖尿病、痛風、貧血などに効果があります。禁忌症もありますので、薬と同じように温泉療法医の指示を受けることが理想です。 Q5. 健康のための効果的な温度や入浴回数は? 健康なひとが活力を充実させるために朝、熱めの湯に短時間入浴することは効果的ですが、一般には40℃前後の温度でゆっくり入りましょう。温泉成分の体内への取り込みも増加し、鎮静的に作用するためよく眠れるようになります。回数は1日1〜2回、多くて3回が限度です。 Q6. 気持ちよく入れる入浴方法、姿勢は? まずかけ湯をし、清潔にしてから入浴します。姿勢は身体全体を水面上と一体化させるような寝湯のリラックス姿勢が最適です。浮力効果を利用し、手足を伸ばしながら日頃の運動不足を解消しましょう。高血圧、心臓や呼吸器の弱い人は胸くらいまで浸かる半身浴がよいでしょう。 |
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