名物にうまいものなし・・・・・・の諺をひっくり返す名物がここにあった。それも"心"が。嘉永5年創業というから140年の老舗、柏屋の薄皮まんじゅう。辛党でも、これだけは例外と手が出る味である。饅頭の出生地は中国、それを日本に伝えたのが林浄因(りんじょういん)という中国の人で、饅頭の神様として奈良に神社が。その分神を柏屋が祀っている。毎月第3日曜日を、饅頭の日と決め神社を囲んで、誰でも手作りまんじゅうを楽しむことが出来る。かつては商店が並んだ町が、そっくり子供達の遊び場だった。陣とりゴッコや、かくれんぼなど、交通戦争と言われる今日では考えられない、和やかなものがあった。遊び場を失った子供達に、せめてこれだけでも残してやりたい・・・・・・と提供したのが、柏屋のウインド−。その名も"青い窓"と名付けられている。
青い窓は、子供達の胸ふくらむ夢や、願い事など書いた詩で飾っている。 |
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はじめは市内の学校、それが県内、県外に輪が拡がり間もなく35周年を迎える。「私のお母さんは、バラの花だった。あっ、バラが帰って来た。トゲも一緒に・・・・・・。」青い窓を飾った作品の1つである。応募作品が入選したことがきっかけで、学校の先生になった人もいる。心のやさしい、素敵な先生・・・・・・と慕われている。心なごむ、美しいものでは須賀川の牡丹園、根を薬用にするため栽培したのが、始まりという。広い園内には290種、4,000株の大輪がケンを競う。また元禄文化の夢を秘めた張子人形や三春駒など民芸品のふる里はデコ屋敷と呼ばれるところ。和紙を何枚も何枚も重ね合わせて作る素朴な味わいのデコ人形は数百種もあり、その木型は県の重要文化財。幸せを求める庶民の祈りや願いをこめる人形は、今も300年の伝統を忠実に守って受け継いでいる。 |