温泉療法医がすすめる温泉|日本の名湯百選
袋田・大子温泉
茨城県大子町袋田、大子温泉は同町大子
- 泉質
- (袋田)単純泉、(大子)芒硝泉
- 適応症
- 胃腸病
- 呼吸器病
- 消化器疾患
- 神経及び精神病
- 疲労回復
- 関節リウマチ
- 筋肉リウマチ
- 神経痛
- 慢性婦人科疾患
- 動脈硬化症
- 胆石症
- 肝炎
- 痛風
- 糖尿病
- 常習便秘
- 交通
- (袋田)JR水郡線袋田駅からバス5分、(大子)同線常磐大子駅からタクシー5分

水と森と温泉、首都圏の健康オアシス
観瀑専用道のトンネルを抜けたとたん、目の前にわっと襲いかかって来るようなスゴイ迫力。凄まじい勢いで流れ落ちる滝のしぶきが時折ふりかかる。袋田の滝は圧巻そのものである。滝は4段になっているそうだが、残念ながら一番てっぺんの滝はよく見えない。はじめが圧倒された形だったが、場所を変えてしばらく見慣れてくると、優しい女性的フィーリングも持っているようで立ち去り難い思いが湧いてくる。さすがに天下の名瀑であった。袋田温泉と大子温泉は、滝からほど近いところにあり、観光産業に力を入れている町では、今後の展開を計算に入れて奥久慈温泉郷と呼んでいる。
温泉はぬくもり母の懷。
「袋田・大子温泉の推薦医、宮本佳子先生に話を伺った。常磐自動車道で東京首都圏から近く、滝をはじめとする清流と憩いの森、澄み切った空気、それに温泉ですから、心身共にリフレッシュする健康増進基地の資格充分です。私のところの病院は地域の人達に密着した医療を常に心掛けている。ことにお年寄りには智恵があるので大事にする。大事にしてあげたいと20年前、特老ホームを設けました。また准看護学院は今年16期生を出し、さらに看護専門学校を開校しました。
看護婦さんが結婚して生まれた子供の保育所もあり、一般の方も受け入れている。今の子供はTV、パソコンゲームと遊びが機械相手なので優しい感情を出すことがない。人とのふれ合いの情操教育などどこかに置き忘れられていて将来が思いやられます。子供は10歳までの親子の絆が一番大事、その一番大事なものが今一番不足している。母と子が裸で語り合うコミュニケーション、手っとり早い方法がお風呂での背中の流しっこ、私はこれをすすめています。温泉は母親の肌のぬくもり、あったか味、ふところ、そのものなのです。温泉地のお客さんは母親のふところに抱かれたような、安らぎを求めて来てくれるのですから、この点しっかりがんばってもらわないといけませんね-。」含蓄ある話だった。
梅に学んだ、水戸の藩政
まぶしいばかりの緑と空間……。奥久慈憩いの森は“緑を育て守ろう大地”をテーマに全国植樹祭と育樹祭が開かれた記念会場。広い森の中ではハイキングや森林浴が楽しめる。体力別の遊歩道がありバードウォッチングの野鳥観察舎、それにアスレチックやターザンロープなどの遊具を揃えたわんぱく広場もある。また町を流れる久慈川沿いには水道、トイレ、駐車場完備の多くのキャンプ場とバンガロー村があり、シーズンともなれば漁業組合の観光やな場が店開きする。鮎の串焼き、中でも活鮎の刺身は好評。春は山菜、果物ではりんごの産地で南限といわれ生産量はまだ少ないが品種は多い。「みなさんカメラを持っているので……」と町の観光ポスターは町の小中学生のコンクール作品、優秀作はテレホンカードにしてこれまた好評だ。「二・七で通る水戸街道」そう2月の梅と秋の萩が見ものの水戸“偕楽園”は立ち寄りたいところ。金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ日本三大名園の一つで、中国古典の孟子のことばに「古(いにしえ)の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能(よ)く楽しむなり」の一節からとって名付けたもの。全国有数の梅の名所で、ほかに桜、つつじ、宮城野萩など植えられ、自然と調和をはかった四季の風情は趣に富んでいる。また藩主自ら構想をねって建てたという“好文亭”は、張りからタイコ橋廊下まで取り入れた凝りに凝った建物。3階の藩主の間は三方に平和でのどかな田園風景が広がり、食膳を運ぶつるべ式のエレベーターまで付いている。名前の“好文”というのは梅のこと。学問に親しめば梅は咲き、学問を廃すれば梅は開かない……という中国の故事に基づいて名付けられたという。梅に学んで水戸学を育てた藩政が偲ばれる。「この紋所が目に入らぬか」お馴染みの水戸黄門、2代目藩主徳川光圀〈義公〉と、偕楽園を開いた9代藩主徳川斉昭〈烈公〉を祭神とした常磐神社がすぐそばにある。
