突然の病気は日曜も祭日もない。このため正月も年中無休でどんな患者も絶対に断らないという病院が五所川原市にある。「地域の人たちに、何が起きても"安心"と言われる・・・・・・のが病院の理念です」とズバリ言い切る白生会胃腸病院がそれ。そこの佐藤浩平会長が、「温泉は女房の次くらい・・・・・・」という大の温泉好き。毎年開かれる各学会で温泉効用についての調査研究発表が注目されている。「全く驚きです。温泉がこんなに効くものか・・・・・・」と、学会で発表するため集めたというデ−タを見せてくれた。
例 有効 有効率
温泉宿舎 440 379 86.1%
O病院 121 105 86.7%
リハ病院 186 100 53.7%
A温泉 167 149 89.2%
設備が良いリハビリ病院で%が低いのは脳出血や梗塞患者が多く、リハビリ中心で186人中168人は週1〜2回の入浴、O病院A温泉は全例毎日の入浴だった。また疾患別の有効率を見ると
腰痛、神経関節痛 88.7%
消化器疾患 77.1%
婦人科疾患 94.8%
手術及び外傷後 91.6%
皮膚疾患 87.5% |
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という好結果が出た。整骨院のかたわら県内初のクアハウスを併設した一ツ谷温泉は、床タイル1つにも細かい気配りがされていて感心した。「怪我した人を一日も早く仕事に復帰できるようにするのが私らのつとめですから・・・・・・」という理念が、そっくり設備に現われている。
温泉療法の結果も
むち打ち症候群 87% 治癒
五十肩 82% 〃
変形関節症 92% 〃
骨折 83% 〃
打撲 89% 〃
ねんざ 93% 〃
と、これまた驚くべき数字となっていた。恐怖と大災害を起こす地震や火山爆発、その親子関係にあるのが温泉。温泉は災害と全く逆に大きな安らぎと療養効果をもたらしてくれている。その効果は科学万能と言われる現代でも、我々の考えでは到底及ばない大自然の力そのもの。正に"天与"のものなれば活用しない手はない・・・・・・と、佐藤会長は、たぶん今日もランドクル−ザ−で走り回っている。
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