病気と元気は、たった一字違いだが、その差は明暗、イヤそんな生やさしいものでない。場合によっては家庭崩壊につながりかねない。それなのに、ほとんどの人が、自分は大丈夫・・・・・・と思っているのだから始末が悪い。「人生四苦八苦という言葉がある。うち4つの苦しみは‘生’‘老’‘病’‘死’。人間として生まれた以上、年齢を重ね、いつかは病の床につく。病気になって初めて気付くのだが、この時ではもう遅いのです。」浜坂七釜温泉病院長の恒遠雄碩先生は、こう言って話を切り出した。成人病予防、病気の早期発見と早期治療、全国どの市町村でも広報活動で呼びかけていることだが、受診率はどこも極めて悪いと聞く。なぜ悪いのか。言うだけで、あと一歩踏み込めないからだ、と手厳しい。この点、浜坂は温泉出現で転機をつかんだ。温泉で健康な身体を作ろう・・・・・・と、ハダカのふれあいの場、高齢者生きがい施設、「ユ−トピア浜坂」。長期滞在も出来る「温泉保養荘」。国民宿舎「はまさか荘」などが次々にオ−プンした。よそからの利用客も、広く楽しい会話を期待して歓迎している。 |
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温泉は身体にいろいろ作用して療養、保養によい。だが、だからといって、ただ入ればいいというものではない。とくに利く・・・・・・というのは、その反対もあるということを知った上で初めて言えること。
○ややぬるめの湯にゆっくり、ゆったり入る。
○重い心臓病をもつ人は入浴禁止、軽度の人でも水を絞ったタオルを胸に当てて入る位、気を付ける。
○急性疾患、特に熱がある時の入浴はいけない。
○妊娠中、特に3ヵ月ころの初期と末期は控える。
○飲酒したら入浴しない。
など、温泉地の人は、いろいろ教わって、入り方を知り尽くしたプロになってほしい・・・・・・と。
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