NPO法人健康と温泉フォーラムは医療、環境、施設等、温泉保養地に関わるあらゆる分野における専門家を中心とした団体です。
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石和温泉 いさわおんせん

運動器障害 神経痛リウマチ性疾患 神経炎

<所在地>山梨県東八代郡石和町
<交通>JR甲府駅から中央線で石和温泉郷まで10分。車の場合、中央自動車道の昭和インターから15分
<泉質>アルカリ性単純温泉

温泉療法医がすすめる温泉 植田理彦
(日本健康開発財団専務理事 八重洲総合健診センター所長 内科/物理療法)

「青空温泉」いま最新のクアハウス。長寿社会に向けて体力づくり
すべての生き物が両手を広げて大きく背伸びする「春」、果物の里でもある石和郷はひときわ色鮮やかなピンク一色に染まる。桃源郷そのものである。石和には昔から鉱泉があったが、温泉地としてデビューしたのはよそと比べたらまだ日は浅い。昭和36年山梨交通が保養所を作るため井戸を掘ったら60度の湯が噴き出した。今なら大騒ぎすることだが、湯量が多く処理に困って近くの川に捨てていた。ところが川で水遊びする子供達が 「ぬうくて気持ちはいいや」と   次第にその数が増えるのえを見て、ただ捨てるのはもったいないと途中に湯溜りを作った。これをマスコミが「青空温泉」の大見出しで取り上げたのが、誕生のきっかけである。いま年間300万人を超す客を受け入れる一大温泉地に発展した。

時代を先取り、健康第一にGO!!
 温泉地は歓楽地型と保養地型がある。桃とぶどう畑のまん中にピョコンと生まれた石和はほかにとりたてるものがなんにもない、温泉地らしからぬ温泉マチである。だが大都会東京から約130キロ、2時間圏内の「地の利」とストレス解消のため「環境を変える」という転地効果が十分あった。「働き蜂」の流行語が生また高度成長時代、一晩パッと騒いで気分転換をという客がおしかけ、男の天国といわれた時もあった。しかし町の中には「新しい温泉地をさらに発展させるにはどうしたら良いか。それには時代を先取りしなければ」というリーダーがいた。ひとときの歓楽から長寿社会に向けての舵取りである。石和周辺には温泉を利用したリハビリ病院が大小7つのある。   そこにはただガムシャラにこれまで働き通してきた人達の年老いた姿があった。「病気になってから治すより、病気になる前の予防と早期発見、そして健康づくり。健やかに老いて生きようの思いは誰もが願っていること。高齢化社会にとって絶対必要なことだ。」という理念からお目見えしたのが「クアハウス石和」である。
健保連認可のクアハウスAからDまで4つのパターンに分かれているがトップのAランクでは日本ではここ一ケ所。Aランクは各種医療施設があり、病気後遺症を持つ人達を一日も早く社会復帰させることを最大目的とし、健康診断、そして人間ドックでは温泉療法医、保健婦、ヘルストレーナー、栄養士らが最善の相談に応じてくれる。
 
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