時代のニ−ズに合わせて歩んできた町。産業は温泉を中心としたサ−ビス業が全体の40%強を占めている、とあってこれからのカジとりには慎重な構え。一方、東京首都圏の土地高騰と交通の便利さが相まって町は今マンション建設のプ−ム真っ只中。つい先ごろ完成した、B1地上11階建ての分譲マンションは「伊豆随一のものでしょう・・・・・・」と。許しを得て拝見した。温熱、水圧を利用した各種温泉のほか、プ−ルにトレ−ニングル−ムまで付いた、いきいき空間と健康志向の豪華版リゾ−トマンションだった。長岡から車で15分の韮山に、国指定の史跡"反射炉"がある。幕末のころ外国から国を守る大砲を作った鋳造炉。大砲と言っても、 |
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幼児の頭大の鉄の玉が50mほど飛ぶだけでの幼稚なものだったとは言え、鎖国政策で科学に全く無知の時代、僅かな蘭学書を翻訳しながらの構築は、現代の原子炉以上の困難事。これを見事成し遂げた先人の偉業は驚異あるのみだろう。ここで作った大砲は、東京九段の靖国神社にただ1基残っているという。また反射炉近くの、江戸川邸は代官屋敷を当時のまま現存する建物では最古のもので、国の重要文化財。立木を利用した"生柱"や天井の骨組みは、建築力学上興味深いものという。また江川家代々継承した代官は"世直し大明神"と敬愛された郷土の偉人。得るもの多い顕彰記念館がある。 |