白骨温泉の標高は1,400m。気温・気圧が低く、空気は乾燥し、紫外線に富む。細菌や塵埃が極めて少ないので、風景も素晴らしい。こういった高地高山気候は、次のような好影響を人間の身体に与えてくれる。
1.気温が低い 山の高度が上昇するにつれ気温は下降する。低温であることは、皮膚表層の神経系に強い刺激を与え、身体全体がいつのまにか抵抗力をもつようになる。
2.気圧が低い 気圧が低い、つまり酸素の量が少ないと、骨髄などが刺激されて血色素や赤血球が増加する。多くの酸素を護得するために、呼吸もゆるやかなで深くなる。したがって、呼吸筋が活発に働き、肺活量などの呼吸機能が増強される。
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3.日光・紫外線 山岳地は空気が清浄で日光も豊富なので、紫外線は平地に比べてはるかに多い。紫外線には殺菌作用や、体内にビタミンDを作る働きがある。
4.松林・滝 針葉樹や闊葉樹からは、原虫類から身を守るための芳香性テルペン系物質が発散され、空気をきれいにするフィトンチッド作用がもたらされる。
以上の条件を備えた白骨温泉は日本屈指の山岳温泉で、国民保養温泉地にも指定されている。
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