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       相談事例16 − 脳出血の後遺症に関するご相談 
      茨城県にお住まいの男性からのご相談です。 
      脳出血を一年前に発症、左半身マヒの後遺症を患っています。 
      現在杖をもって歩行可能まで回復、但し歩き始めや緊張すると足先の硬シュクが 
      でます。今のところ補そう具を着ければ歩行に支障はありません。 
      1)麻痺のひざが硬く、もっと曲がると楽に歩けるのですが、温泉療法で回復は 
      望めますか。 
      2)左上肢の麻痺は自宅でのリハビリにより肩の動きは70%回復しましたが 
      肘、手首、指が思うように動かず不自由しています。指先は握る事は出来ますが 
      持続性が弱く、開く動きは困難です。小指がほんの少し反応します。 
      この左の手を温泉でのリハビリにより回復が可能ですか。 
       
      回答:一年前に脳出血が発症して現在までリハビリテーション治療を受けて左上、下肢の 
      運動はかなり改善しているとのことです。 
      補そう具の使用で歩行もかなり可能となっているようで何よりです。 
      ただ後遺症である手足の筋肉の拘縮が持続していて、これが温泉療法で改善可能か、 
      どうかというご質問と思います。 
      一般に温水には温熱と浮力の働きがありますが、とくに保温効果の高い温泉では筋肉 
      のしこりや痛みが軽減されて手足の動きが楽にできる様になります。この点を利 
      用して温泉病院ではあなたのような脳血管障害後遺症のある方が大勢温泉に浸 
      りながらリハビリテーション療法を行う運動浴が盛んに行われています。 
      あなたの場合、発症後一年以上経過していて機能回復に大きな期待をもつことは 
      できませんが、上記の症状の改善はある程度期待できそうです。 
      一度温泉療法について具体的に相談してみてはどうでしょうか。 
      温泉療法専門医のいる栃木県医師会付属塩原温泉(рO287−32−4111)、 
      田尻ヶ丘病院内科(рO294−43−2323)を紹介しておきます。 
       
       
       
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