相談事例23 − 帯状疱疹に関するご相談
埼玉県にお住まいの男性からのご相談です。
帯状疱疹で10日間入院しましたが、現在病後の神経痛症状がでています。部位
は右頚部と右肩です。また、現在同じ部位にひどい痛痒みが時々表れます。痒み
があまりにもひどいため上から軽く叩くと、痛みが患部の奥に痺れるように走る
状態です。病院からの薬を服用していたのですが、顔、両手が浮腫むために自己
判断で服用を中止しております。このような症状は、温泉入浴で改善されるもの
でしょうか。
回答:神経に好んで感染し易い帯状疱疹ウイルスによって起こる帯状疱疹は
皮膚症状がすっかり治っても異常感覚(しびれ)や神経痛を残す場合が少なくあ
りません。これに対しては異常感覚や痛みを和らげる鎮痛剤、鎮痒剤が使われま
すが、激痛が続く時には知覚神経の感覚を麻痺させてしまう神経ブロック治療が
行われることもあります。温泉浴(42度以上の高温泉浴、刺激の強い強酸性泉
は避ける)の温熱作用は痛みの感覚を弱めて疼痛、異常感覚を鈍らせるので一時
的には症状改善には効果が期待できますが、これはあくまでも症状改善効果であ
り、神経障害に効果があるというわけではありません。そんな点に留意して温泉
地に何日か滞在し温泉に浸ることは一時的改善にしろ、神経症状ばかりでなく精
神的なリラックス効果も期待できますのでよろしいのでは、と思います。
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