相談事例25 − ルーブス腎炎を伴ったSLEに関するご相談
大阪府にお住まいの女性からのご相談です。 SLEにて20年ステロイド治療をしています。ループス腎炎(WHO4型)です。
横断性脊椎炎で、歩行障害、排尿排便障害になりましたが、パルス療法にて改善。
現在は杖歩行です。高血圧が続いており将来的には透析になるといわれています。
病気が進んできているので、今までとは違った方向性を試してみたく 温泉療法をプラスしたいと希望しています。
どのような温泉がよいでしょうか? どのような利用法がよいでしょうか? また、温泉病院の利用は可能でしょうか?
回答:ループス腎炎を伴ったSLEで、ステロイドのパルス療法を受けて尿蛋白は消失して現在は寛解している、しかし将来、腎不全に移行し血液透析を必要とする可能性も指摘されているようですね。以上の状況を勘案すると、ステロイド療法で折角良好な状態が得られ、小康状態にある段階であり、腎炎に対する適応がない温泉療法(どのような療養形態をのぞんでいるのかわかりませんが)を試みることはお勧め出来ません。温泉療法は急性疾患、心・腎不全状態あるいは悪性腫瘍では状態を急速に悪化させるからです。先ず主治医と相談されて温泉浴の許可がでた時点で温泉地に滞在するのがよいと思います。
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