相談事例47 - 更年期障害による自律神経失調に関するご相談
千葉県にお住まいの50代の女性からのご相談です。 更年期で抗不安薬を処方されていましたが、その依存性がある為、10ヶ月前から
減薬断薬していきましたところ、その禁断症状から自律神経失調になりました。
特に辛いのが目の重度のドライアイで、体調不良と目の酷い渇き・痛みに悩まさ
れています。ドライアイは涙点プラグなどをしましたが、それでも追いつかない
くらいに調子が悪いのです。
断薬によって引き起こされた自律神経失調が治れば、少しは目の調子も変わってくるのでは?と
期待しています。漢方やありとあらゆることをやりましたが、効果はあまりあり
ませんでした。漢方では肝臓や腎臓が弱ると目に出てくるらしいとも聞きました。
温泉療法で、自律神経や目の疾患に良い温泉病院がありましたら教えていただき
たいのです。温泉療法に最後の望みをつないでおります。よろしくご指導お願い
いたします。
回答:自律神経失調症という言葉は大変あいまいな病名で、しばしば神経症・心身症・
更年期障害などと同じ意味で用いられるきらいがあります。お話の内容からは更
年期障害があって抗不安薬で治療を受け、その副作用とも考えられる自律神経障
害を併発した、とも推定されます。ドライアイの発症原因は私からはなんともお
答えできませんが、もともとの病気は更年期障害のようですので今診療を受けて
いる婦人科の主治医の指示によるのが最もよろしいか、と思います。原因が明ら
かでない本来の“自律神経失調症”に対する温泉療法はありますが、今のあなた
の病状を考慮すると、先ずは副作用を含めて基礎疾患をしっかりと確定し、その
ための治療を集中して受けることが大切と思います。
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