相談事例6 − 関節リウマチに関するご相談
和歌山県にお住まいの女性からのご相談です。
約20年前、関節リウマチと診断されたが、ほとんど治療らしいことはせずにきた。去年、左手首と右足首の軟骨がなくなってきたので投薬をつづけて、仕事と家事は苦労してやってきた。温泉療養するのにお勧めはどこでしょうか。
回答:慢性に経過しながら関節を中心に疼痛、変形を起こして体の動きを障害してくるこの病気には、ホルモンのような強い治療薬の長期使用は副作用を考えると出来るだけ避けたいものです。この点、病変部を温め、適度の運動を繰り返すことによって関節や筋肉のこわばり、疼痛を和らげてくれる温泉療法は薬物治療の補助手段としてお勧めできます。
温泉療法では通常、三、四週間温泉地に滞在しながら温泉療法医の下で温泉水に浸りながら歩行運動などを繰り返しますが、とくに温泉の泉質にこだわる必要は全くありません。いずれしても一回、二回の温泉浴で症状改善を期待することはできません。病状に相応した温泉療法が受けられる診療施設が理想的ですが、和歌山県ですと温泉療法や現地の情報に詳しい生馬敏行氏(温泉療法医、湯川温泉診療所、電話:0735-52-1050)、松尾晃次氏(温泉療法医、白浜はまゆう病院、電話:0739-43-6200)に相談されるのがよいでしょう。
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