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| ■ パネルディスカッション-2 「21世紀におけるアバノ&モンテグロットの運営システム」 マッシモ・サビオン ![]() イタリアの北部にある温泉保養地、エウガニア温泉観光協会会長。「ホテル・プレジデント」社長。療養のみでなく国際観光温泉地としての町の復興をめざした長期活性化計画を行政に働きかけ立案。町の遊歩道の整備、「ワン・モア・ステイ」プログラム開発など多角的な取り組みを行っている。町の形態は日本の温泉地に共通する点が多くみられ、その取り組みは非常に興味深い。 日本のご来賓の皆様に、私共の温泉保養地の代表的な特徴をご紹介できることは、私にとりましてこの上ない喜びであります。情報やデータの交換、個人的体験を分かち合うことによって、国内はもとより、世界レベルにおいて、温泉療養や観光の文化・経済的活動の推進になるものと確信いたします。 われわれは、異質な伝統や湯治形態を持つ異文化に接することで新たに知識を得て、その結果、私たちは目的に一歩近づくことになります。温泉保養地が発展し、グレードアップされることで、多様性は富と豊かさの源泉としてみなされるのです。 まず、アバノとモンテグロットの温泉保養地とその経営状況について簡単にご紹介申し上げます。この地域に関する重要なデータは、このフォーラムを通して、より詳細に分析できることになると思います。 アバノとモンテグロットは、ベネト地方の二大温泉保養地であり、二大芸術の都であるベニスとベローナから、ほんの2?3キロのところに位置しています。 アバノとモンテグロットのテルメの実態チャート 基礎データ
注意事項 ホテルや温泉地は、EEC国際健康基準に準拠してバリアフリー構造になっています。 アバノやモンテグロットを休暇地として選択することは、何千もの間、絶えることなく続いてきた人と自然の関係が醸し出す固有の価値の鑑賞を意味しています。エウガニアの高原温泉保養地は、イタリアの他の温泉療養地に比べ、次の4点が重要な違いです。まず、ホテル内で温泉療養が可能であること、全ホテルに療養を監督する健康管理指導者が控えていること、国に保護していされた自然環境が満喫できること、2000年以上も前にさかのぼった湯治の伝統が味わえることなどです。 ホテルに滞在しながら療養できることは、温泉客にとって快適さとプライバシーにおいて大きな利点です。自分の部屋からバスローブを纏っただけで、全ての温泉療養所に歩いていくことが可能で、温泉プールやガーデン、ジム、日光浴室その他のあらゆる施設へのアクセスも可能です。温泉客は健康診断やマッサージも受けることが出来ます。プライバシーが得られるよう準備されています。療養上のアドバイスや治療が正しく行われるよう、健康管理指導者にはさらに専門家がついてそのサポートに当たります。 今日、エウガニアの高原温泉保養地は、2000年前と変わらない高原緑地再生の中にすっぽりと包まれ、ベネト地域全域で第二の大きな国立公園になっています。この地域では、生態系を破壊しない範囲の経済活動のみが承認される慣習が、すでに、イタリアの他の地域で体系化される以前に実施されていました。従って、すべての活動行為は、人と自然の千年紀の調和の保存とは切っても切り離せません。温泉水は摂氏87度の高温で地表に届き、エウガニアに必要なエネルギーを供給し、真冬でさえも屋外温泉プールを魔法のようにオープンさせるなど、この地域での年間を通した温泉療養シーズンを確立しています。 この地域における典型的なホテル客とホテル職員の関係は、ルームサービスから温泉療養にいたるまで、イタリアの他の地域と比べ群を抜いています。エウガニア保養地においては、最も洗練された伝統と、各サービスにおける最高級の専門的技術が見事に融合されています。 ここには、2星から5星ホテルの温泉保養地センターがあり、高級ホテルのあらゆる快適さが保証されています。広範囲の観光や小旅行もあり、近場の個性豊かな都市への小旅行から、格安のゴルフコース、遠出のサイクリングツアーも可能で、ベローナの世界的に著名なローマ円形劇場のオペラシーズンには、切符の予約や送迎サービスなども滞在客に提供されています。 最後に、私たちの温泉保養地文化および将来の発展に重要と思われる側面を強調して私の発言を締めくくりたいと思います。それは、ここで提供できる療養に対する正しい医学的・科学的認識を得るための科学的調査とそれに対するコミットメントです。 こうした路線に沿った温泉保養の企業努力の結晶例に、ピエトロ・タバノ研究センターによる活動が挙げられます。このセンターは、1980年にアバノとモンテグロットホテル経営者協会の要請で設立されました。ここでの活動は、次の4つの輪郭に沿って分類されます。 * 1つは、OPT(この地域すべての温泉保養地を会員とする常設温泉保養地観測所)によって実施された物理・化学的調査です。これは治療用の温泉泥の品質の熟成管理に関してパドヴァ大学との共同で実施されたものです。この調査は、国内および国際的なレベルにおいて、この種の研究では唯一のものであり、近い将来、エウガニア盆地で生成される温泉泥の粘性?弾力性の成分の品質許可を獲得できるものと思っています。 * この生化学的調査によって、2000年間の過程で正当に分類されることが期待されている潜在的抗炎症作用のある近似の主成分(おそらく、グルコスルフォン脂質性)を確認する結果となりました。 * これは、グルコスルフォン脂質性を含む近似の大量の主成分のある温泉泥熟成水槽に含有されている藻類を、分離・分析するために実施されたもので、バドヴァ大学生物学部との共同研究の成果であると言えます。この分野での独自性を有した権威のある研究として、この藻類地表図は、既にエウガニア温泉保養地協会と共同出版されています。 * 臨床研究は、エウガニア盆地の温泉泥療法の治療効果をハッキリと確認しており、世界的な注目を浴びている著名な科学雑誌に多数の論文を発表しています。この研究センターは、国内および国際会議に参加して研究結果を報告し、その結果、この研究センターの協力を要請している世界の主要大学の研究員の間で多大な関心を喚起することになりました。「ナラデ・プロジェクト」の完成においても多大な尽力が注がれ、政府健康サービス許可の治療範囲内での温泉泥療法の維持において、極めて重要な任務を引き受けることになりました。 私たちの未来の成功の鍵は、温泉泥や鉱泉療法への厳格な科学的アプローチにあると確信していますが、これは、あくまでも、フィットネスと健康のための完璧な休暇から体験できる無限の楽しみや、良質の食事および診療、健康的はスポーツ活動のベネト地方の長い伝統無しには実現できなかったことを忘れてはなりません。 「健康と温泉FORUM2000」に対しまして、エウガニア高原温泉保養地協会の、このような貴重な発表機会をいただいたことに感謝申し上げます。お互いにより理解が深められるように、私たちの施設を訪問して、ご覧になっていただくよう皆様全員をお招き申し上げます。 |