Bad Mergentheim

フランクフルトから、ネッカー河のほとりにたたずむハイデルベルク城を経てヴュルツブルクに至ると、そこからなだらかな丘陵に中世の街並みが点在する「ロマンチック街道」が始まる。この有名な街道の中で唯一の温泉リゾート地がタウバー谷の静かな古都、バーデン・ヴユルテンベルク州バードメルゲントハイムだ。
人口約２万２千人で、温泉保養地として又ワイン用の葡萄畑の農家の多い自然豊かな街として知られている。観光産業も盛んで年間百万人の宿泊客があり、5,000人の雇用を創出している。 ドイツでは源泉で２０℃以上あれば温泉と呼ばれます。バートメルゲントハイムは温度は低く厳密に言うと「鉱泉保養地」です。

ドイツでは「バード」（湯治場BAD）や「クアオルト」（保養地　Kurort） として成立するためには法律で決められた条件を満たす必要があります。
又その保養地は自然環境、治療方法、施設等インフラなどの条件で、温泉保養地、鉱泉保養地、タラソ（海洋）保養地、クナイプ保養地など９分類されている。又その鉱泉や温泉の効能効果が科学的に証明され、治療対象がはっきりと決められています。バードメルゲントハイムでは下記の治療を行っています。

１、 消化器疾患（胃、腸、肝臓等）
２、 新陳代謝疾患（糖尿病、関節炎等）
３、 消化器の機能障害（下痢、便秘等）
４、 運動機能障害（慢性関節炎等）
５、 生活習慣病（肥満、ストレス等）
６、 皮膚疾患（アトピー、乾癬等）

なかでもバードメルゲントハイムのカール鉱泉（高濃度硫酸塩）とヴィルヘルム鉱泉は消化器疾患と新陳代謝障害治療で有名である。