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       相談事例12 − C型肝炎に関するご相談  
      東京都在住の60歳の男性で、C型肝炎て大変お困りとのご相談がありました。半年前から痒み・湿疹がおこり、温泉治療を知りたいということでした。 
      痒みは発疹の有無により、皮膚病によるものか、内蔵疾患(肝疾患など)によるものか鑑別します。発疹があれば薬物や食物アレルギーによるものか否か区別します。アレルギーでなければ、掻痒性の皮膚疾患としてじんま疹、湿疹、皮膚炎、白癬、疥癬、等が考えられます。発疹がなければ黄疸(皮膚等が黄色になる)があるかないか区別し、もしあれば生化学検査をしてウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、薬物性肝炎などを区別致します。 
      このように皮膚の痒みの原因を調べた上で、温泉療法を行わねばなりません。あなたは肝硬変の疑、ビールス性肝炎と診断されておられる由ですので、あなたの痒みが肝障害によるものか、皮膚疾患によるものか鑑別する必要があります。痒みが肝疾患によるものとしたならば温泉療法は、効果ありません。皮膚疾患による痒みとしても原因をはっきりさせる必要があり、湿疹、老人性掻痒な 
      どの単純な痒みならば温泉療法の対象となります。アルカリ性泉ー重曹泉、アルカリ性硫黄泉、アルカリ性塩類泉などの普通入浴温度での浴泉が良いとされております。東京付近では、群馬県の老神温泉などがすすめられております。 
      また、点滴を受けながら温泉療法をするならば、医療機関のある群馬県草津温泉か沢渡温泉などが良いでしょう。 
      以上の回答をご紹介いたします。 
      ご参考になれば幸いです。 
      どうぞお大事になさって下さい。 
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